鹿児島県霧島市に、南九州エリアの物流を支える新たな拠点「鹿児島物流センター」が2025年6月1日より本格的に稼働を開始しました! 大和ハウスグループの大和物流株式会社が運営するこの新施設は、私たちの暮らしやビジネスにどのような影響を与えてくれるのでしょうか? 詳細を見ていきましょう。
なぜ今、新しい物流センターが?背景にある「2024年問題」とは
近年、物流業界ではトラックドライバーの時間外労働規制強化による「2024年問題」が課題となっています。輸送効率の向上やドライバーの負担軽減は喫緊の課題であり、商品を複数の拠点で管理する「在庫分散」に対応できる倉庫の需要が高まっています。
九州地域に目を向けると、製造業・非製造業ともに設備投資は活発なものの、物流施設への投資は都市部に集中しがちで、特に地方では供給不足が続いていたとのこと。
こうした状況を受け、大和物流株式会社は既存の鹿児島営業所を移転・拡張し、「鹿児島物流センター」を新設。荷物の保管や積替え機能を大幅に強化することで、南九州エリアの物流ハブとしての役割を担い、物流の効率化と安定化を目指すとしています。
ココがすごい!「鹿児島物流センター」3つの特長
今回オープンした「鹿児島物流センター」には、私たちの暮らしやビジネスを支えるための様々な工夫が凝らされています。
1. アクセス抜群!陸と空の結節点
新センターは、九州自動車道「溝辺鹿児島空港インターチェンジ」からなんと約950mという好立地! 南九州エリアへのスピーディーな配送が期待できます。さらに、鹿児島空港の貨物ターミナルも近く、国内外への広域な物流ネットワーク拠点としての利便性も兼ね備えています。これは心強いですね!
2. 多様なニーズに応える!こだわりの施設仕様
様々な商品を扱う物流センターだからこそ、保管方法にも工夫が凝らされています。
- 高床式バース: 床面が地面より高いため、大雨や洪水時の浸水リスクを軽減。湿気を防ぎ、電子機器や自動車部品、ヘルスケア関連商品などの品質保持に適しています。
- 低床式バース: フォークリフトやクレーンで地面から直接荷物を出し入れ可能。鉄骨や建材、機械などの重量物の取り扱いに最適です。
さらに、荷物用エレベーター3基と垂直搬送機2基を完備。荷物の大きさに関わらず1階・2階へのスムーズな移動を可能にし、効率的な物流オペレーションを実現します。
3. 地域とともに!霧島市に新たな雇用を創出
霧島市との立地協定に基づき、新センターでは新たに従業員を雇用し、地域社会の活性化にも貢献していくとのこと。今後の貨物量の増加に応じて、さらなる増員も予定されており、継続的な雇用機会の創出を通じて、霧島市の発展にも寄与することが期待されます。地元に新しい職場ができるのは嬉しいニュースですね!
「鹿児島物流センター」施設概要
- 名称: 大和物流株式会社「鹿児島物流センター」
- 所在地: 鹿児島県霧島市溝辺町麓321-10
- 敷地面積: 18,972.31㎡(約5,739坪)
- 延床面積: 19,074.00㎡(約5,770坪)
- 構造: 鉄骨造 地上2階建て
- バース形状: 西面:高床式/北面:低床式
- 床荷重: 1階:2.0t/㎡、2階:1.5t/㎡
- 搬送設備: 荷物用エレベーター 4.6t:1基、3.6t:2基、垂直搬送機 1.8t:1基、1.5t:1基、ドックレベラー:1基
- 環境設備: 太陽光発電設備(パネル容量:139.68kW パワーコンディショナー:111.1kW)※すべて自家消費 年間約25tのCO₂を削減
- アクセス: 九州自動車道「溝辺鹿児島空港インターチェンジ」から約950m
- 開設: 2025年6月1日
- 施主: 大和物流株式会社
- 設計・施工: 大和ハウス工業株式会社
- 運営: 大和物流株式会社
- 物流センターURL: https://www.daiwabutsuryu.co.jp/center/kagoshima-rinku
まとめ
「鹿児島物流センター」の稼働開始は、南九州エリアの物流効率化はもちろん、地域経済の活性化にも繋がる大きな一歩と言えそうです。私たちの生活に欠かせない「物流」が、この新拠点を中心にどのように進化していくのか、今後の展開に注目していきたいですね!
大和物流株式会社は、「最適な物流環境を心をこめてデザインする」をコンセプトに、総合物流サービスを提供している企業。長年培ってきた技術とノウハウで、私たちの暮らしをより豊かにしてくれることでしょう。