こんにちは、はじめまして。天壌カギリと申します。このたび、カゴシマニアックスに加入させていただきました。以後、よろしくお願いいたします。
さて私の出身は伊佐市(大口側)なのですが、
( ;∀;)<「伊佐市の記事が無い……なんでや……なんで伊佐市無いの……田舎だから……?」
と一人凹んでおりましたorz
しかし今回より、伊佐市の歴史や美味しい食べ物を中心に、伊佐市の魅力を気長に、たくさん紹介していけたらと思います。
今回取り上げますは、伊佐市大口大田にある、「郡山八幡宮」です。
焼酎神社、という名前で知っている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
(写真は数年前、初詣に行った際にあった旗を撮ったものです)
国道268号線を走っていると「郡山八幡神社」という、大きな看板が見えます。そこを曲がると、坂の上、左手側に神社の敷地が見えます。
あ、駐車場がやや狭めなので、駐車の際は注意してください!
ここの神社の特徴は、なんといってもこの2点!
①日本最古の焼酎に関する記述が残っている神社!
②国指定重要文化財の、琉球様式と室町及び桃山形式の混ざった特異な建築!
です!
まず①についてですが、これは大々的なニュースにもなったので、覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
(ニュース記事は見つからなかったのですが、伊佐市のHPに記述があったので参考に)
話によると、この神社の大工さんが、「ここの施主は焼酎もご馳走してくれない! このどケチ!!」(超意訳)という落書きが、改修工事の際に偶然発見されたことにより、日本最古の焼酎に関する記述が残っている神社、となったのです。
まさか大工さんも、自分の落書きが後々こんな大事になるとは思っていなかったでしょう(そして無茶苦茶恥ずかしいでしょうきっと……)
そして②についてですが、これは意外に知られてないような知られているような、微妙なライン(?)
実はこの朱塗り美しい郡山八幡宮、国指定重要文化財なんです!
といっても「焼酎の記述以外に、何がすごいの?」と思いの方も多いでしょう(きっと)
この神社のもう一つの特徴……それは、琉球建築と室町、及び桃山形式の融合した建築様式で建てられた神社、ということです。
?(‘_’)?<「なぜこんな山奥に、琉球建築の影響が伝わっているの?」
これに関して、未だに解明されていないのです。というかそもそも正確な建立年数も不明なのです。
唯一わかっている一番古い正確な年号は、神社の建物にあった記載より、永正4年(=1507年、どうやらこの年に再興されたそうです)のみです。
神社に伝わっている話では、菱刈氏の始祖である菱刈重妙が領内を巡回していた時、出会った不思議なお爺さんに「私は豊前(現福岡県)の宇佐八幡だ。ここに私を祭ってくれたら、貴方の子孫を護り、幸せであるよう祈りましょう」と言われ、(その後、お爺さんはなんと豊前の方角へ飛んで消えたらしいです……)その通り勧請して祭ったのが始まりだとか。
駆け足の紹介になってしまいましたが、伊佐市の郡山八幡宮、いかがでしょうか?
この他にも、廃仏毀釈の影響で左右反対に設置された仁王像や、菱刈氏から島津氏(新納氏)へと渡った波乱の歴史など、まだまだ謎の多い、そして美しい神社です。
ぜひぜひ一度、郡山八幡宮に足を運ばれてみては?