台風シーズンを前に、防災への備えは万全でしょうか。
卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営する株式会社ラクーンコマースが、九州・沖縄地方の仕入れ傾向に関する興味深い調査レポートを発表しました。その中で、ここ鹿児島県で防災用品や衛生用品の需要が特に高いことがデータで示されています。
■台風と桜島。鹿児島の日常に根付く「備えの意識」
今回の調査は、2024年5月から2025年4月までの注文データを分析したもの。九州・沖縄地方の中でも、長崎県、熊本県、そして我らが鹿児島県で「防災用品」の仕入れが特に活発だったことがわかりました。
気象庁のデータによると、九州南部は年間の台風接近数が平均4.3回と全国的に見ても多い地域。台風への備えが習慣化しているご家庭も多いのではないでしょうか。
さらに鹿児島で特徴的なのが**「マスク需要の突出」**です。 レポートでは、この背景に桜島の降灰対策があると分析しています。日常的に降灰と向き合う鹿児島県民にとって、マスクは生活必需品。この独特の地域性が、小売店の仕入れ動向にもはっきりと表れているようです。
■防災だけじゃない!データに見る「鹿児島らしさ」
今回の調査では、防災用品以外にも鹿児島ならではの興味深い傾向が見られました。
- ガーデニング用品 温暖な気候と広い住宅環境を背景に、「鉢・プランター」などの仕入れが活発だそうです。お庭でガーデニングを楽しむ方が多いのかもしれませんね。
- 健康雑貨・オーラルケア用品 高齢化率の高さを背景に「老眼鏡」やサポーターなどの健康雑貨の需要が高いとのこと。また、オーラルケア用品の仕入れも多く、健康への意識の高さがうかがえます。
- お茶・コーヒーなどの嗜好品 さすがは荒茶生産量日本一の鹿児島。お茶関連商品の仕入れは九州・沖縄地方で突出しています。県民のお茶への深い愛着が感じられる結果です。
■まとめ
今回の調査から、台風や降灰といった自然環境と共に暮らす鹿児島県民の「備えの意識」が、実際の商品の仕入れに直結していることが改めて浮き彫りになりました。
私たちの暮らしや文化が、経済の動向にも反映されていると考えると面白いですね。
梅雨や台風のシーズンはこれからが本番です。この機会に、ご自宅の防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
- 調査元: 株式会社ラクーンコマース 卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」
- 調査期間: 2024年5月〜2025年4月
- 対象: 九州・沖縄地方8県のスーパーデリバリー会員による注文データ
- 情報元: 株式会社ラクーンホールディングス プレスリリース