どうも、僕です○┓
5月29日午前、口永良部の新岳で爆発的噴火が起こり、
火山警戒レベルが5に引き上げられ、住民の避難が余儀なくされました。
町営フェリーが島へ向かい、島に住む皆さんが避難を行いました。
写真はFacebookで見かけた画像です。
この日は朝から桜島でも大規模な噴火があり、鹿児島市内もいわゆるドカ灰(鹿児島では大規模な降灰をこう呼びます)に見舞われました。普段は鹿児島ならではの風光明媚な景観でまさに鹿児島の魂ともいえる雄大で美しい姿を見せる桜島でも同じ規模の噴火が起こるのでは・・・と思って桜島の現状やら大規模噴火に備える防災意識について考えてみました。
1.桜島の現状は?
まずは2000年以降の噴火回数を紹介します。
※鹿児島地方気象台HPより。
年 | 噴火回数 |
2000年 | 306 |
2001年 | 141 |
2002年 | 76 |
2003年 | 29 |
2004年 | 23 |
2005年 | 17 |
2006年 | 51 |
2007年 | 42 |
2008年 | 80 |
2009年 | 755 |
2010年 | 1026 |
2011年 | 1355 |
2012年 | 1077 |
2013年 | 1097 |
2014年 | 656 |
桜島は活火山として活発な活動をしており、2009年くらいから噴火回数が
大きく増えています。2010年に1000回を超えたときは大きなニュースになりました。
そして、2015年は5月25日の時点で985回!このペースだと2000回を超えそうです。
噴火と爆発それぞれ統計があるようなので爆発回数は↓を参照してください。
http://www.jma-net.go.jp/kagoshima/vol/data/skr_exp_num.html
鹿児島はかつて大正大噴火という大規模な噴火で大きな被害を受けています。
1914年(大正3年)1月12日に噴火が始まり、その後約1か月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され多量の溶岩が流出した。一連の噴火によって死者58名を出した。流出した溶岩の体積は約1.5km3、溶岩に覆われた面積は約9.2km2、溶岩流は桜島の西側および南東側の海上に伸び、それまで海峡(距離最大400m最深部100m)で隔てられていた桜島と大隅半島とが陸続きになった。また、火山灰は九州から東北地方に及ぶ各地で観測され、軽石等を含む降下物の体積は約0.6km3、溶岩を含めた噴出物総量は約2km3(約32億トン、東京ドーム約1,600個分)に達した。噴火によって桜島の地盤が最大約1.5m沈降したことが噴火後の水準点測量によって確認された。この現象は桜島北側の海上を中心とした同心円状に広がっており、この中心部の直下、深さ約10kmの地中にマグマが蓄積されていたことを示している
Wikipediaから引用
2.何かあった時どーする?
大正大噴火と同規模の噴火があった場合、鹿児島市内の水道、ガス、電気は止まり、
降灰の影響で車も走れなくなるそうです。市内のインフラがすべてストップするといわれています。
噴火があった時どこの地域でどのような被害がでるかをまとめたハザードマップというものがあります。
噴火災害だけでなく、大雨など様々な災害を想定したハザードマップが作成されています。
広島で起こった豪雨災害では、ハザードマップの内容を知っていれば人的被害を減らすことができたのではといわれています。
これは、何か起こった時に後から反省するためのものではなく、起こった時にどうすればいいかの指標になります。
ぜひ一度目を通してもらえればと思います。
皆さんが住んでいる地域、生活スタイルで対策は変わってくると思います。
自分や家族の生命、財産を守るために普段から対策を考えなければなりません。
3.おわりに
大規模噴火が起こってしまった場合、それを完全に防ぐ術はありません。
都市機能を奪う降灰、同時に発生する地震、当たれば命に関わるであろう噴石。
ですが、桜島があるおかげで豊富な温泉、独自の産業があるのも事実です。
鹿児島に暮らすみんなで桜島とともに歩む未来を考えなくてはなりません。
そして、何かあった時、みんなで助け合える仕組みづくりを今のうちから構築する必要があります。
2015年5月29日の桜島