どうも、僕です◯┐
鹿児島県日置市で１月１９日に高齢者向けのメタバース体験会が行われるそうです。
高齢者とメタバース。
ゆくゆくは当たり前になりそうな気もしますが、現状なかなかトガッた企画に見えます。
しかも日置市役所が主導して実施するイベント、中々興味深いですね。
日置市では以前からメタバース上に「ネオ日置」を作る取り組みを進めています。
これを支援するクラウドファンディングでは６００万円以上を集めていて、いま静かに盛り上がっているのです。
しかし、まだまだこれからの分野、今後どんな風になっていきたいのか、日置市役所の中の人、日置市総務企画部地域づくり課定住促進係の重水憲朗さんこと「ケンローさん」にお話を伺いました。写真もくださいといったらなかなか激しい写真もいただきました。
「関ヶ原での敵中突破ライブ時の写真です！」とのこと、もはや意味がわかりませんが、ちゃんと日置市役所の中の人です。
見た目はなかなかぶっ飛んでますが、言っていることは至極真っ当なので日置市のメタバースについて、高齢者の皆さんと一緒に取り組んでいく意義的なことをお伺いしました。
なぜ高齢化率の高いところでメタバースなんですか？
理由は２点あります。
①高齢化率の高いところは、主に山間部や辺地が多いです。
なので、そこの住民は「人が訪れ、多くの人と交流ができる」ことの価値がしっかり分かっています。
つまり、メタバースというプラットフォームを使えば、どんだけ遠くにいる人だろうが人とリアルな距離感で交流ができる…という価値をしっかり受け止めることができると考えています。
また、高齢者は結構いきなり顔がドンと表示されるzoomなどのオンライン会議システムには抵抗があったりもするようなので、アバターを活用した交流がしっくりくると考えております。
②あとは、高山地区というコミュニティが高齢化率がめっちゃ高いのに、めっちゃ意識も高い住人が多くとにかくポジティブなところなので、メタバース体験会の実証実験、研究の場としては最適だと考え、結果、高齢化率の高い限界集落の「高山地区」を選定したところであります。
高齢者がメタバースを使いこなせることでどんな未来がやってきそうですか？
Ａ.過疎地域というか、日本の端っこにある独特な文化圏の鹿児島こそ、メタバースの威力が発揮できると本気で思っています。
限界集落に住む方のゴリゴリネイティブな鹿児島弁に触れる機会は旅行ではなかなか難しいし、面と向かってお会いすると、いくらお爺さんお婆さんでも「唐芋標準語」を喋ろうとします。
メタバースであれば、複数人での会話がリアルな距離感で楽しむことができますし、アバターを介してのある種の匿名性も確保しての交流となるので
本気の鹿児島弁を普通に聞き、会話を楽しみながらの
「野菜の実演販売」
「お婆の良い（e）コマース」
「本物と行くネオ日置ツアー」
「本気の鹿児島弁講座」
など、高齢者の生きがいに直結すると考えますし、高齢者こそ、ゴリゴリ魅力的な観光資源になると期待しています。
操作も慣れると感覚的にでき、あとは身振り手振りしながら話するという具合いとなるので、インターネットを使ったコミュニケーションツールとしては「高齢者向け」だとも思っています（設定がスムーズにいけばのはなしではえりますが）。
現在の計画では、市民向け特別アバターを制作する予定で、アバターではあるものの、田舎の素敵な「ジサン」「バザン」の形で、尚且つ、頭部に顔写真をはめ込める形状にする予定です。
とのことでした。
ただの話題作りではなく、ちゃんと日置がもっといい街になるためのお仕事でされていることがわかったのではないでしょうか。すごい。
これから日置市からコンピューターおばあちゃんならぬ、メタバースおばあちゃんが誕生する日も近いかもしれません。
そいじゃあまた！
ネオ日置メタバース体験会in高山
①パブリックビューイング設置（プロジェクターで「ネオ日置内」を投影）
②体験者は別室で「VRヘッドセット３セット用意」
③その他関係者もネオ日置へ。実際の交流を体験（鹿児島弁を引き出す）
日 時 令和５年１月19日（木） 10：30～12：00
場 所 日置市高山地区公民館
（鹿児島県日置市東市来町養母15819-4）
