どうも、僕です◯┐
11月も終わろうとしていたとある日曜日。
僕は鹿児島市卸本町のオロシティホールにいきました。
鹿児島ユナイテッドFCのホーム最終戦やらレブナイズの試合もあったのですが、「ぜひ取材に来てほしい」というアツいオファーを頂いたのでここへやってきました。
開場前のエントランスはにぎやかでした。
仏壇の即売会もやっていたのですがそっちではないです。
開場外では「セコンドは誰がいく」「お前も大きくなったらリングへ」など、聞き慣れない言葉が飛び交っています。
参考までに、仏壇の即売会。
さて、この日の僕の目的。
ザ・おやじファイト鹿児島県大会を見に来ました。
取材に来てほしいと誘ってくれたNさんから
オヤジが大真面目に殴り合うのは去りし日の
青春のやり直しのようで、逞しさと面白さと切なさが
入り混じった不思議な感情になりますよ笑
と言われておりました。
会場に入る前から、頭の中でシンジタニムラの歌声がエンドレス再生されています。
ライラライと僕の中にいるシンジタニムラが熱唱しています。
あとはあしたのジョーとKOマサトメを読破している程度の知識で観戦に挑みます。
ちょっと絞り足りないおじさんたちの悲哀のファイトが見れるのかと思っていたのですが、どうも違う。
しっかり仕上げている人が・・・少々年は行っているが、絶対このおっさんには勝てないぞというおやじがチラホラ。
ちゃんとボクシングジムとかでやってる人がやるやつなのね・・・
おやじファイトの公式サイトには
闘いのリングにあがるには、トレーニングはもちろん、日程の調整、仕事の調整、ご家族との時間の調整など、多くの方の理解と協力が必要になります。リングで拳を交える選手は、赤コーナー1人、青コーナー1人。しかし、それを支える力は何倍、何十倍であり、大会への出場によって、さらにその絆を強くすることができれば、それは皆様の喜びでもあり、私の喜びでもあります。
とあります。
リングも立派なものが設営されていました。
つっても、アマチュアのおじさんがやるやつでしょ?
と僕はたかをくくっていました。
特別リングサイド(自由席)に陣取りました。
ここでおやじたちの戦いをしかと見届けようと思います。
レフリーとリングアナが登場。
ちゃんとしています。
「選手のみなさんは試合後、2,3日は絶対に飲みに行かないように」と注意事項。
おお・・・ボクシングが始まる!
第1試合。
・・・あれ?
1ラウンドKO。
勝った選手が喜んでいます。
おやじファイトでは、結構厳し目にダウン取ってました。
一見ちょっとしっかりもらっちゃったなくらいのパンチでも試合を止めるレフリー。
こんなものなんだなぁと関心しました。
続々と選手が入場し、拳を交わしていきます。
ボクシング経験者やジムの練習生の30代以上男性であればプロアマ問わず参加できるのがおやじファイト。
いろいろな選手が出てきます。
駐車場には県外ナンバーの車も多く、鹿児島県外からもたくさんの選手が参戦。
みんな気合が入っています。
一方的にどちらかがやられるみたいなこともなく、マッチメイクもしっかりしているなあと思ったりしていました(素人目)。
レフリーのジャッジも絶妙なのではと思い始めました。
普段は仕事をしている選手が多いはずの大会。
勝ち負けも大事ですが、無事に試合を終わらせる、不必要な怪我などさせないというのがもっと大事のはず。
レフリーも重要な役割だと見ていてわかったような気がします。
そして、やはりボクシングは相手にダメージを与える格闘技。
おやじたちの目は真剣そのもの、試合終了後はもれなくドクターチェックを受けていました
男と男が真剣に殴り合う、不慮の事態を招かないために厳しいルールや気配りの中で戦います。
ラウンドの合間にはラウンドガールもいました(かわいい、鹿児島市のジムナインカウントさんの会員さんだそうです)。
せごどんTシャツを着ていたので今度コレを売っているミヤジンガーZ氏に教えてあげようとおもいます。
50代オーバーの試合もありました。
ちょっと絞り方が足らんな?
と思ったりしたのですが・・・
ラッシュを繰り出している姿を見るとね・・・見えてくるんですよ・・・
マーク・ハントに・・・!
それぞれの人生がある中で、この日に向けて仕上げてくる。
その意気込みを強く強く感じます。
「強い男でありたい」
みんなそう思っているんだと思うと、おじさんの世界(年齢)に軽く足を踏み入れている僕の目頭は熱くなりました。
それぞれの選手にそれぞれの作戦もあるようで、「これは喰らいたくねえな」というような重そうなパンチを次々繰り出す選手もいれば、じっくりガードして、逆転の1発を虎視眈々と狙うみたいな選手もいました。
セコンドの「そこでいけ!」で状況が変わることもあり、一人で戦っているわけではないんだなというのも感じ取れます。
誘ってくれたNさんが言っていたように不思議な気持ちにさせてくれる試合の数々。
「おじさんはダサいしキモい」という現実に飲み込まれそうだった僕に一筋の光明が差し込んできました。
ただ見ているだけだとおじさんがボクシングをしているだけのように見えますが、一発一発のパンチに込められているであろう思い、周りの声援、試合終了後の勝って喜ぶ顔、負けても清々しい顔。
強くあろうと男を磨いているおやじはかっこいい。
おやじビギナーである僕も、何かしら積み重ねていこう、男を磨いていこう。
そう思ったひと時でした。
そいじゃあまた!
おやじファイト公式サイトはこちら