薩摩川内市にお住まいのみなさん、貴重なイベント情報をお届けします。
薩摩川内市天辰町にある鹿児島県指定史跡「天辰寺前古墳(あまがつじまえこふん)」。普段は石室を保護するための覆屋(おおいや)が設置されており、内部を見ることはできません。
その石室が、年に一度だけ、特別に一般公開されます!
▼天辰寺前古墳石室 一般公開
- 日時: 令和7年11月3日(月曜日・祝日) 10時~12時
- (受付は9時30分から)
- 会場: 天辰寺前古墳公園(薩摩川内市天辰町651-2)
- 料金: 入場無料
- 駐車場: 臨時駐車場(国土交通省三堂川排水機場/薩摩川内市天辰町813)が利用できます。
- 備考: 雨天の場合は中止となります。

ほぼ「埋葬当時のまま」発見された奇跡の古墳
この天辰寺前古墳、実は平成20年(2008年)に工事中に偶然発見されたもの。それまでその存在はまったく知られておらず、盗掘や破損も受けていない、ほぼ埋葬された当時の状態で見つかったという、非常に貴重な古墳なんです。
調査によると、今から1500年以上前の5世紀前半につくられた円墳(墳丘が削られているため、前方後円墳などの可能性も残るそう)とされています。
石室の主は「貝の腕輪」をまとった女性
公開される竪穴式石室の中からは、身長140センチくらいの壮年女性の人骨一体が発見されました。
驚くべきは、その装飾品。 なんと、左腕に16個、右腕に2個もの貝製腕輪(かいせいうでわ)を身に着けていたそうです。さらに、銅鏡1面と刀子(とうす・小型ナイフ)1口も副葬されていました。
川内川流域で、川の南側(川南)エリアでは珍しい古墳であり、平成25年に古墳が県の史跡に、出土品が県の有形文化財に指定されています。
当日は出土品の特別展示も!
公開当日、会場近くの「川内歴史資料館」では、この古墳から出土した銅鏡や刀子の特別展示も行われます。
年に一度しか見られない石室内部と、実際に出土した貴重な文化財を合わせて見学できる絶好の機会です。 11月3日は、1500年前の古の世界を体感しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

