どうも、僕です○┐
盆も終わりかけの8月15日の午前中。
「明日が休みの休日も今日までか・・・」
と若干下げ気味の時間を過ごしていたら一通のエリアメールが。
火山噴火情報
2015年08月15日10時15分発表
桜島に噴火警報(避難準備)が発表されました。
噴火により居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生する可能性が高まっています。
警戒が必要な居住地域の方は避難の準備を行い、今後の火山活動情報や
鹿児島市からの避難情報の収集を行われ、危険を感じた場合は早めに避難してください。
(鹿児島市)
こわっ。
大雨や地震のお知らせメールを受け取った方は全国にいると思うのですが、
火山噴火情報が送られてくるところは少ないでしょう。
このメールが鹿児島市内のスマホへ向けて一斉に送信されたのです。
このメールの直後はニュース等の動きは鈍かったのですが、
いろいろわかってくるうちに情報も出揃ってきました。
噴火警戒レベル4。
いかほどのものか。↓は気象庁のHPから。
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される。
だと。マジこぇえなぁ。と思いつつまだ何も起こっていません。
備えは。
以前口永良部島新岳の爆発的噴火に備えて的な記事を書きました。
ハザードマップ(鹿児島市作成)あります。
しかし・・・鹿児島市街地は書いてない・・・
本当に大噴火したらマジでどうしようって感じです。
(薩摩)川内に逃げるか?あ、ちなみに薩摩川内市にある川内原発。
桜島の被害を受けるようなことがあれば、おそらく鹿児島市はそれより先に消滅するものと思われます。
だから桜島の警戒レベルで原発の危険性を叫ぶのは県外の方だけなんだと思います。
桜島が噴火すると、降灰・地震・津波などの被害が想定されます。
灰で水道管はつまり、携帯などの電波は飛ばず(灰は電波障害を引き起こす可能性があるそうです)、
地震で建物は壊れ、津波で沿岸部は壊滅的被害・・・なんてことも。
煽るだけ煽りましたが、いざ起こったら併発する災害の状況を見て動くことが必要です。
現地の声
桜島は上記に加えて噴石や火砕流など巻き込まれたら即死レベルの災害も発生するため、
迅速な対応が必要な地域になります。現地ではどのような動きなのか。
桜島ミュージアムの福島さんのFacebookの投稿をご紹介します(掲載許可を頂きました)
桜島に噴火警戒レベル4が出ました。
今のところ何も起こっていませんので、私たちは大丈夫です(^^)
桜島フェリーは通常通りに運航中。
今のところ特に規制がかかっていませんので、通常通りの観光は可能です。ただし、火口から3km以内は十分注意する必要があります。
火口から4km離れていればまず問題ないと思います。
念のため気を付けた方が良い観光地は、有村溶岩展望所、黒神の埋没鳥居、古里温泉、湯之平展望所です。
桜島の噴火について気になる方へ(^^)
http://www.data.jma.go.jp/…/to…/STOCK/activity_info/506.html
http://www.jma.go.jp/…/volc…/forecast_05_20150815101518.html
桜島の噴火警戒レベルが4になったらどうなるの?と思っている方へ。
現在の火山活動の状況を考えると、大正噴火クラスの大噴火が起こる可能性は低いと思います(個人の感想です(^^))。
今、考えられるのは、いつもの噴火より少し大きめの噴火が起こり、麓まで大きな噴石が降ってくる可能性があることです。
この範囲は火口から3km以内と想定されているようです。火口から3kmにある集落は、有村、古里の2地区のみで、ほかの地区は3kmよりも外側です。
レベル4では、要援護者の方々が避難をはじめます(一般の人より避難が大変なため)。そのほかの人は噴火に注意して、避難の準備をしましょうという状況です。つまり、普通の住民は避難の準備のみで、避難はしません。
この要援護者の避難が行われる地域も有村、古里の2地区のようです。
桜島では避難が始まっているらしいが大丈夫?と思っている方へ(^^)
火口から3kmで要援護者のみが避難を始めたようです。
この方々の避難先は桜島島内(高齢者福祉センター東桜島)です(^^)つまり桜島が全島避難しなければいけないような状況ではないのです(^^)
桜島の西側は今のところあまり心配しなくて良いと思います。
桜島はこれからどうなるの?と思っているあなたへ(^^)
みなさん大正噴火クラスの大噴火が起こるんじゃないかって心配していると思いますが、それはなさそうです(^^)
気象庁の情報を見ると「3km以内は警戒するように」となっています。もし大噴火なら3kmとか言ってる場合じゃないですよね。大噴火の場合は5~6kmは軽く被害が及びますので。とはいえ、レベルが4に引き上げられたということは、いつもとちょっと違うわけです。
どうやらマグマが急激に上昇しているようで、これまで観測した中で一番大きな地殻変動のようです。有感地震も起こっていて、これまでになかった現象が続いています。
つまり、1955年から続いている噴火の中では最大規模の噴火が起こるかもしれないということです。1955年から現在までに経験したことのある一番大きな噴火か、それよりちょっと大きめかもしれません。
最大規模って言いうと、とんでもないことが起こるような気がして怖いかも知れませんが、変動量から考えると、溶岩が流れて2つの集落が埋もれた昭和噴火(1946年)よりも規模は小さいようです。
1955年から現在までに経験したことのある噴火で大きいものは、いわゆる「ドカ灰」だったり、古里のホテルに噴石が落ちて穴があいたりした噴火です。つまり、いつもよりちょっと大きめの噴火がおきて、噴石や火砕流が火口から3kmくらいまでは届くかもしれないので注意してくださいってことです。
あ、気象庁の情報と同じことしか言ってない(^_^;)ま、どうしても心配な人は火口から4km以上離れておけば大丈夫だと思います。
火口から3kmと4kmの地図は後で作ってアップしますね。また状況が変わったっり、新しいことが分かったら、お知らせしますね(^^)
桜島の噴火警戒レベルが5に上がったらどうなるの?と思っている方へ(^^)
もし、今すぐにレベル5に上がっても、既に対象区域の住民避難は完了しているので、あまり変化はありません(何も特別な対策は取られません。もう対策済みということですね(^^))。現状の火山活動のままであれば、避難区域が拡大されることもありません(想定されていません)。
3km以内の道路が封鎖されていなければ、封鎖されるくらいです。ただし、「現在の活動状況のままであれば」という前提ですので、急激な変化があった場合はこの限りではありません。
いずれにしても警戒を怠らないように、ということですね(^^)
もっと詳しく桜島の状況を知りたい方へ(^^)
「火口から3km以上は100%安全です」と思われたら困るな。。。という反省も込めて、桜島の状況をちょっと詳しく書きます。
今日の7:30頃から急激に膨張しはじめた桜島は、9:00頃にさらに急速に膨張しつづけ、10:30くらいから更に勢いを増し、これまでにないスピードで膨張していきました。また、有感地震が10:50くらいから14:50くらいまでの間に5回ほど発生しています。
この膨張のスピードと膨張量は、1985年からはじまった地盤変動(傾斜計・伸縮計)の観測の中で最大だそうです。また、有感地震が数回おこったり、火山性地震(A型地震)が群発したのも大変珍しく、これまでにない現象が続いています。
1955~1985年の間にも桜島は噴火していますが、この時期には地盤変動(傾斜計・伸縮計)の観測がされていないので、過去の実績と比べることが出来ません。どうなるか正直なところ「分からない」のです。
ただ、地盤変動からマグマの量を推定すると、最近の昭和火口の噴出量の1~2ヵ月分のマグマが蓄積されているようです。もし一気に噴出すれば、過去60年間に起こった桜島のどの噴火よりも大きい噴火をするかもしれません。ひょっとしたら、いつもと同じくらいか、ちょっと大きいくらいかもしれません(2012年7月24日とか2013年8月18日の噴火くらい)。
良く分からない(予測できない)ですが、過去60年間に起こった桜島のどの噴火よりも大きい噴火をするかもしれないと仮定して警戒すべき状況です。(ただし、現在の地盤変動からは大正噴火クラスの大噴火は想定しなくて良さそうですが、急激に状況が変化することはあり得ます。)
気象庁は「火口から3km以内を警戒」としていますが、噴火の規模を正確に予測することは大変難しいので、「火口から3km以上は100%安全です」とは言い切れないと思います。
とはいえ、これまでの地盤変動から推定される噴火の規模は、噴火口から3km以内に噴石と火砕流が到達する程度と考えられています。この範囲にある地域(有村、古里、塩屋ヶ元)の住民は全て避難が完了していますし、桜島の多くの地域は火口から4km以上離れています(3~4kmにあるのは東桜島、持木の2地域)。
桜島港や桜島ビジターセンターは火口から約6km離れています。
今(8月15日現在)、観光に来ることはお勧めできませんが、この状況を理解した上で、桜島に来ることは可能です(^^)桜島フェリーは通常通り運航中ですし、桜島ビジターセンターも明日は開館予定です(^^)
一つの情報として参考にして頂ければ幸いです。
【おまけ】
ちなみに、現在(8月15日21:30頃)地盤変動の急激な膨張は落ち着きはじめ(それでも、いつもよりずっと早いスピードで膨張を続けていますが・・・)、地震も少なくなっています。でも、これで噴火しなくなったわけではありません。むしろマグマの通り道が完成して、噴火するためにマグマが上昇し始めたことを意味しているかもしれません。
引き続き警戒してください(^^)
【桜島情報のリンク集】
桜島のことを色々知りたい方のためにリンク集をつくってあります。参考になれば幸いです(^^)
http://www.sakurajima.gr.jp/sakurajima/links/001390.html
【観光規制】現在観光できない場所
8月16日午前6時半現在、観光施設で休館・閉鎖となっているのは、有村溶岩展望所、湯之平展望所、レインボービーチ、西道海水浴場、黒神埋没鳥居前駐車場です。また、桜島フェリーの「よりみちクルーズ船」と「観光納涼船」、鹿児島市交通局の桜島定期観光バスと、観光周遊バス「サクラジマアイランドビュー」も運休します。
レインボービーチ、西道海水浴場は、火口から5km以上離れているので、「ちょっと大げさでは?」と思ってしまいますが、陸上ではなく、海の中で遊んでいた場合、万が一の事態が発生した時に迅速な対応が取りにくいので、閉鎖となっているのだと思います。
現在、火口から3km以内が警戒をすべき地域になっています。
桜島の火山活動についてはこちらをご覧ください。
http://www.sakurajima.gr.jp/topics/001987.html今日現在(2015年8月16日)、桜島の観光はお勧めできませんが、現在の桜島の状況を正しく理解した上で、桜島を観光することはできます(^^)
【現在の桜島の状況】
8月15日の午前中に始まった、これまでに経験したことのない速いスピードでの急激な山体膨張は、午後になってスピードが遅くなりました。現在も、昨日の午後と同じくらいのスピードで膨張を続けています。
昨日の午前中の「これまでに経験したことのない速いスピード」よりは遅くなったものの、いつも昭和火口が噴火する前に起きる山体膨張に比べると、はるかに速いスピードで膨張を続けています。
いつ噴火してもおかしくない状況ですが、いつ噴火するのか全く予想できません。
噴火の規模も予測できませんが、火口から3km以内は厳重に警戒してください。
噴火警戒レベルが5になったら全島避難なの?
と思っているあなたへ現状の場合、全島避難は想定されていません。
鹿児島市に確認したところ、噴火口から約3km以内が避難対象地域なので、その他の地域に避難勧告等が出ることはありません。
ちなみに、避難対象地域(有村、古里、塩屋ヶ元)の住民はすでに避難を完了しています。ただし、これは「現状の場合」ですから、状況が変われば3km以上の地域にも避難勧告が出る可能性はあります。
3km以上の地域の方も避難準備をしておいてください。
なお、自主的な避難はいつでもできます(^^)
【現在の桜島の状況】
今日(8月17日)の朝(4~5時ごろ?)、これまでものすごいスピードで膨張し続けていた地盤変動がピークを迎え?、停滞している模様です。地盤変動が停滞気味になってから噴火に至ることが多いということなので、噴火の準備を始めているのかもしれません。ただし、「今まで通りであれば」の話なので、いつもと違う動きをしている今回は、この予想があてはまらないかもしれません。
いずれにしても、噴火に警戒しなければいけない状況は変わりませんので、ご注意ください(^^)
なんで3km圏外も避難地域になってるの?と思ったアナタへ(^^)
塩屋ヶ元地区は火口から3km以上離れているのに避難勧告が出ています。3kmって言ってるのに、なんで?と思いませんでしたか?
噴石は、地形に関係なく飛んできますので、火口からの距離で考えれば良いです。
しかし、火砕流は、地形の影響を受けて低い方へ向かって流れて行きますので、単純に火口からの距離だけでは判断できません。火砕流のシミュレーション結果が公表されていれば良いのですが、なさそうなので、簡単な火砕流の予想経路を書いてみました。大きめの火砕流が発生した場合、3kmを越えて塩屋ヶ元まで到達することは十分に考えられます。大きめの火砕流があった場合を想定して、塩屋ヶ元を避難対象地域としたようです。
【速報】新しい火口から噴火するかも?
有村に設置しているGPSだけが局所的に大きく変化しているとのこと(南へ3cm?)。
これは、すごく浅いところまでマグマが上昇してきていることを示しています。
また、今回の活動では火山性地震(A型)が群発しています。
A型地震はマグマが、いつもの通り道(火道)ではなく、新しい通り道(火道)をつくろうと岩盤を割りながら上がっていくときに起きる地震です。
つまり、昭和火口とは違う場所へ向かってマグマが上昇し、新しい火口をつくって噴火する可能性があるということです。新しい火口がどこにできるか予測できませんが、おそらく昭和火口の東側くらいではないかと思われます。ただし、新しい火口ができると決まったわけでありません。昭和火口や南岳山頂火口かもしれません。
警戒すべき内容が変わったわけではありませんので、引き続き注意してください(^^)
昨日、今日、桜島の中を回って色んな人と話をしてて、面白かったのは(面白いとか言ったら怒られるかな?)、「はやく噴火すればいいのに」とか「噴火しないで長引くのが困る」とか言う人が意外に多かったこと(^^)
被害のない程度の噴火をして、たまったマグマを出して、レベルが元に戻って、いつもの生活に戻りたい、と言うことだと思います。
他の火山だと「噴火すればいいのに」なんて言葉は出ないでしょうね。たぶん「噴火しないでほしい」だと思います。さすが桜島の住民!(と言っていいのかな?)
とはいえ、不安に思っている人も多かったです。詳しい情報がないことで不安になっているようでした。
なんの権限も責任も義務もないのに、余計な情報発信はじめちゃったかなぁ・・・
これ以降の福島さんからの情報は
https://www.facebook.com/SakurajimakinkowanGeo
でご確認ください。
これからの観光などへの影響を非常に気にしながらも正しい情報を伝えようと葛藤されています。
現地からの生の声を発信し続けていらっしゃいます。
公共交通機関の運休・イベント等が中止に。
噴火警戒レベルの引き上げにより様々な影響が出ています。
鹿児島のビッグイベントサマーナイト花火も中止となりました。
鹿児島市からは以下の発表がされています。
・南日本チビっ子サッカー2015年大会の中止(※延期なし)
下記の日程で予定していました「南日本チビっ子サッカー2015年大会」は、桜島の噴火警戒レベル4が発表されたことに伴い、警戒レベルのさらなる引き上げなどの緊急時の対応を考慮し、開催を中止することといたしました。
・予定していた期日:平成27年8月22日(土曜日)~26日(水曜日)5日間
・予定していた場所:桜島多目的広場・桜島溶岩グラウンド(第1・2・3)
第15回かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会の中止(※延期なし)
8月22日(土曜日)に予定しております標記花火大会につきましては、8月15日の桜島火山噴火警戒レベル4への引き上げに伴い、花火打上げ時の警備体制など十分な安全確保が困難になったことや、警戒レベルのさらなる引き上げなどの緊急時の対応を考慮し中止(※延期なし)いたします。
なお、中止に伴い、有料観覧席チケット代金を下記のとおり払い戻しいたします。
また、8月23日(日曜日)のボランティア清掃についても中止といたします。
1.払い戻し期間
平成27年8月19日(水曜日)10時00分から
平成27年9月19日(土曜日)23時59分まで
2.払い戻し場所
ファミリーマート発券店舗
(チケット記載の購入店舗のみとなります。)
3.問い合せ先
鹿児島市総合案内コールセンター(サンサンコールかごしま)
電話:099-808-3333(年中無休、8時00分~21時00分)
【桜島関連】観光施設、交通機関に関する情報(8月18日10時現在)
桜島火山警戒レベル4への引き上げに伴う、桜島地域の観光施設、交通機関の状況は以下の通りです。
■休館・閉鎖中の観光施設等
・有村溶岩展望所
・湯之平展望所
・サクラジマアイランドビュー(観光地周遊バス)
・桜島定期観光バス(桜島自然遊覧コース)
・レインボービーチ(桜島人工海浜海水浴場)
・西道海水浴場
・黒神埋没鳥居前駐車場
・桜島旬彩館
・レストラン旬彩館(火の島めぐみ館併設)
・古里公園
※安全が確認でき次第、再開いたします。
■営業時間を変更している施設
・火の島めぐみ館農産物直売所 9時から16時30分まで(通常は18時まで) ※当面の間
■市バス
・一般路線バス(60・70番線)は、通常運行
・桜島アイランドビュ―は当面の間、運休
・桜島定期観光バスは当面の間、運休
※市バスの詳細な状況は、交通局ホームページをご覧ください
■桜島フェリー
・定期便は通常運航
・よりみちクルーズ船は当面の間、運休
・2015桜島納涼観光船は当面の間、運休
※桜島フェリーの詳細な状況は、桜島フェリーホームページをご覧ください
火山性地震が継続して発生し、19日には小規模噴火もあったことなどから、
まだまだ予断を許さない状況です。最新の情報を入手し、有事の際は自分の命は自分で守れるようにしましょう。